自然素材の家

K2-DESIGN × ブラザー不動産

CONCEPT

100年先に暮らす家族にも、「住み続けたい」と想われる、デザインと素材を。

自然素材(天然石スレートとアフゼリア木材)

古来より自然の恩恵を受けて生きてきた人間にとって、自然物に対して抱く感動は普遍的かつ恒久的なものである。自然素材の「美しい」「安心する」「落ち着ける」という快適要素は、健やかな日常を送る為の要因となり、そしてその効果は経年によってますます深くなっていく。

家は、「経年劣化」「退色」という概念から開放される。

自然素材には形状的、色彩的に複雑な表情がある為、染みが染みに見えないことや、傷すらも「味わい」という独特の風合いに変化させる懐の広さを持つ。自然素材にとっての経年は、その質感を美しく深化させる為の要因なのである。

間取り

100年受け継がれる住宅の設計に、家族構成の特定は不要であった。できるだけ自由性の高い平面計画とし、「抜け」の良いデザインとした。
FREIHEIT(ドイツ語:自由)は、この家を自由にカスタマイズして欲しいという想いをこめて名付けた。

外観デザイン

「恒久的」である。=シンプル、力強さ、安定感
正面に配置した縦・横の大窓が、それらを象徴的に表現している。

天然石スレート仕上げ/数億年を経た岩石の質感はまさに恒久的。
劣化、退色をしないと同時に、デザイン的な力強さと安定感を与えている。

個性と愛着

工業化住宅が主流の現代に向けた、個性を表現する為の一手段としての提案。個性豊かな家には、その家族の中に強い「愛着」が育まれる。
そして「愛着」を生むことこそが、受け継がれる住宅に必要な資質なのである。

「街の一点景となる佇まい」 永く受け継がれる住宅には、必然的に街づくりの礎としての役割が担われる。大量生産時代を終えた我が国における、これからの街づくりに向けた新たな意識の提案なのである。

天然石スレート

自然素材(天然石スレートとアフゼリア木材)

日本においても100年ほど前から
建築資材として多く採用されています。
(硯や碁石の黒石としても使用されています。)

産地としては、宮城県の雄勝産(石巻市)や登米産(登米市)が有名ですが、
現在では国産品はほとんど産出されず、カナダやブラジル、スペイン等からの
輸入材が使用されています。
本住宅に使用しているものは、ブラジル産です。

2012年に改修工事を終えた東京駅丸の内駅舎にも
天然石スレートが使用されています。
主にスペイン産が使用されましたが、改修前から葺かれていた雄勝産や
登米産のスレートも2万枚以上が再利用されています。

吸水率が1%以下と低いのが特徴です。つまり雨の粒子よりも素材の粒子が細かく、耐久性に優れていることの証明となります。粒子が大きく雨が染み込んでしまう工業化製品と比べ、塗装が不要であり、またその表面張力の違いによって雨の日の趣・質感に優れています。凍害に対するリスクもありません。

数億年の年月を重ねた天然石スレートは、ヨーロッパでは主に屋根材として、古くから盛んに使用されています。

東京駅丸の内駅舎/ドイツ・フランクフルト/ドイツ・ハイデルベルグ

アフゼリア材

科目 マメ科 広葉樹
産地 アフリカ(主に赤道付近)
特徴 乾燥地帯で育つために、導管が非常に細いのが特徴です。
しかも導管に樹液が詰まっていることにより、木材が乾燥した場合も収縮する部分が無く、
収縮が極端に小さいのが特徴です。形状の安定性に優れています。
※熱帯雨林で育つアフゼリア(ドゥシェ、アパ)もあるが、導管が大きく多少安定性が落ちます。

比重:0.9~0.92 重く非透水性、耐酸性を持ちます。

収縮しないため、反りや割れ、ささくれが発生しにくい素材です。
そのため手触りが良く、また素足歩行に適しているのが特徴です。
用途 内装材、外装材、家具の天板など、全ての用途に使用されます。カリンの仲間なので、
カリンの代用品として使われたり、近年は、ケヤキの代用として寺社仏閣の建築材として使われることもあります。
温泉等の特殊成分にも強く、温泉地の外部デッキにも使用されています。
橋、桟橋等の海中構造物に用いられることもあります。
色調 赤褐色で、カリンやマホガニーの様な美しい表面を持ちます。屋外に使用した場合は、銀白色になっていきます。
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